第66回流体懇話会のご案内 平成13年5月21日 流体懇話会の講演会を下記のように開催いたします。どうぞご参加下さい。 講師:小口伯郎(元宇宙科学研究所) 演題:分子流の気体力学モデルとその数値解析上の問題点 希薄な気体の流れを対象とする希薄気体力学が工学の分野に登場して半世紀余を 経過した今日、分子集団の解析の基礎となるボルツマン方程式は高度に発展した コンピュータの演算能力をもってしても、なおそれを厳密に処理するのは困難な 現状といえる。当然のことながら、多くの近似手法が開発されてきた。ボルツマ ンに従う分子の分布関数F(分子数の位相空間における確立密度)を直接対象とす る困難さを避け、物理的に有意なそのモーメント(数密度、平均速度、温度、圧 力テンソル、熱流ベクトル等)について導かれるモーメント方程式を取り扱うい わゆるモーメント法があり、この系列に属するものとしてEuler, Navier-Stokes, Burnett, Grad-13moment などの名称をもつ方程式がある。他方分布関数を直接 対象とするボルツマン方程式のモデルがあり、B(hartnagar)-G(ross)-K(rook)モ デルを始めとしてその拡張であるShakovモデルなどがある。希薄性を無視できる 流れの解析にはN-S方程式によって十分であるがその適用が可能でない場合に上 記のような取り扱いが必要となる。 ここでは、従来のモデル化をより進めて、少なくとも希薄な流れの特徴的な様相 を比較的忠実に示す汎用性のあるモデル方程式を提案し、ボルツマン方程式との 対比とその数値処理上の問題点を指摘して将来の活用に向けた展望を述べたい。 日時: 6月8日(金) 16:30〜18:00 場所: 電気通信大学 東4号館8階AV会議室(802号室) 流体懇話会事務局 (電気通信大学) FAX:0424-84-3327 e-mail:nagare@maekawa.mce.uec.ac.jp
流体懇話会のお知らせ
連絡は懇話会事務局(naoya@miyazaki.mce.uec.ac.jp) まで
Generated with mkdiary.pl