小垣 哲也(産業技術総合研究所)(第90回流体懇話会のご案内)


                       第90回流体懇話会のご案内

                                                       平成15年9月18日


流体懇話会の講演会を下記のように開催いたします。どうぞご参加下さい。

講師:小垣 哲也(産業技術総合研究所)

演題:風力タービン用翼型の開発と実験的・数値的検証

日時:平成15年10月24日(金) 16:30〜18:00

場所:電気通信大学 東4号館8階AV会議室

内容:
風力エネルギー利用の更なる発展の将来的展望として,2つのシナリオが有望
であると考えられている.一つは,小型風力タービンを家電製品並に使いやす
くして各家庭や離島・山岳地等の制約された場所に設置する分散型であり,も
う一つは,MW以上の大型風力タービンを風況の良い場所(将来的には洋上)に
集中的に設置する集中型である.後者は,現在の商業用風力タービンによる発
電技術の延長線上にあるが,前者には,小型風力タービンの性能,安全性,経
済性など克服すべき技術的課題が多い.特に,小型風力タービンの性能に関し
ては,大きな課題が残されている.小型風力タービン周りの流れは,レイノル
ズ数が低いため,翼上面前縁付近で層流はく離し,そのはく離せん断層は乱流
せん移せずに,再付着することなく失速状態となりやすい.これに起因して,
翼の抗力係数が増加しかつ揚力係数が減少して性能が十分発揮されない.よっ
て,小型風力タービンの最大効率は大型のものと比較して5〜10%程度低くなる
傾向にある.こうした課題を克服し小型風力タービンの性能改善を目的として,
低レイノルズ数域においても,性能を維持するMEL081翼型を開発し,風洞実験
によりその基本性能を評価した.さらに数値シミュレーションを実施し,風洞
実験では捉えることができない,Re<10e5の低レイノルズ数における性能と流
れのメカニズムを評価した.


                                      流体懇話会事務局(電気通信大学)
                                    TEL:0424-43-5438,FAX:0424-88-6371
                                         naoya@miyazaki.mce.uec.ac.jp
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流体懇話会のお知らせ

連絡は懇話会事務局(naoya@miyazaki.mce.uec.ac.jp) まで

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