神部 勉 (南開大学(天津)数学研究所、客員)(第95回流体懇話会のご案内)

			第95回流体懇話会のご案内

流体懇話会の講演会を下記のように開催いたします。どうぞご参加下さい。

                                                   平成16年3月1日

講師:神部 勉 (南開大学(天津)数学研究所、客員)

演題:ゲージ原理による流れ場の理論

日時:平成16年3月22日(月) 16:30〜18:00

場所:電気通信大学 東4号館 8階 AV会議室

内容:
完全流体の理論はほぼ完成されていると考えられているが、物理学ではゲージ
理論が現在では標準的理論となっている。流体力学はこのゲージ理論とは無縁
なのであろうか。ゲージ原理による考察をするとき、次の三つの何故?が浮か
び上がってくる:
1.流体力学の標準的テキストは、なぜ変分原理からはじめないのか?
2.流体運動では、何故ラグランジュ微分なのか?
3.渦度と速度の関係を表すビオ・サバールの法則など、なぜ電磁気学との類
    似があるのか? この類似性は偶然なのか、それとも理論構造に由来する
    のであろうか。

完全流体の流れ場には、並進変換不変性と回転変換不変性の二つの不変性があ
る。それらの不変性(対称性)から、ネーサーの定理によって、運動量・角運
動量の保存法則が導かれる。ゲージ理論によると、量子論の Dirac 電子場に
対応するゲージ場が電磁場であるが、流れ場の場合、渦度場が回転変換不変性
のゲージ場であることが導かれる。また、渦度方程式は電磁場のマクスウェル
方程式に類似のゲージ場の方程式であることも得られる。自らテキストを書い
た経験を振り返って、完全流体のゲージ理論に基づく新しい理論構成を考察す
る。

                                      流体懇話会事務局(電気通信大学)
                                    TEL:0424-43-5438,FAX:0424-88-6371
                                         naoya@miyazaki.mce.uec.ac.jp
                        web: http://www.miyazaki.mce.uec.ac.jp/konwa/
                                             参加費無料・参加登録不要
                               案内送信の登録・削除も上記までお気軽に


流体懇話会のお知らせ

連絡は懇話会事務局(naoya@miyazaki.mce.uec.ac.jp) まで

Generated with mkdiary.pl