第115回流体懇話会のご案内
平成19年4月25日(水)
流体懇話会の講演会を下記のように開催いたします.どうぞご参加下さい。
- 講師:奈良 高明
- 電気通信大学 知能機械工学科 機械科学講座 計算力学分野
- 准教授
- 題目:脳磁図逆問題の解析解
- 日時:平成19年5月18日(金)16:30〜18:00
- 場所:電気通信大学 東4号館 8階 AV会議室
- 概要:
脳磁図逆問題とは,人間の頭部表面で観測した磁場から,脳内神経活動源を定位
する逆問題である.神経活動源は通常,複数個の等価電流双極子としてモデル化
される.このとき,非線形最小自乗法により双極子位置を求めるのが従来の方法
である.しかしこの方法では,1) 初期推定解を与える必要がある,2) 順問題の
反復計算が必要がある,3) 双極子個数は予め仮定する必要がある,という問題
点があった.
本発表では,脳磁図逆問題の解析解を導く.すなわち,観測磁場により,双極子位置を陽に記述できることを示す.これにより,上記すべての問題が解消され,観測データから直接,双極子パラメタを推定することができる.この手法を用い,大脳皮質表面の電流パッチソースが推定できることを数値シミュレーションにより確認する.また導出した解析解を用い,解の安定性に関しても議論できることを述べる.
- T. Nara and S. Ando, A projective method for an inverse source problem of the Poisson equation,
Inverse problems, Vol. 19, No. 2, pp. 355-369, 2003.
- T. Nara et al., Direct method for reconstruction of multiple equivalent current dipoles,
International Congress Seriers 1300, 2007, doi: 10.1016/j.ics.2006.12.080 (to appear)
流体懇話会事務局(電気通信大学)
TEL:042-443-5438,FAX:042-488-6371
naoya@miyazaki.mce.uec.ac.jp
参加費無料・参加登録不要
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