第119回流体懇話会のご案内

第119回流体懇話会のご案内

平成20年4月2日(水)

流体懇話会の講演会を下記のように開催いたします.どうぞご参加下さい。

題目

水泳の流体力学

講師

日時

平成20年4月25日(金)16:30〜18:00

場所

電気通信大学 東4号館 8階 AV会議室

概要

動物の移動動作は最小エネルギ動作と最大推進力運動(最大速度)動作の2つに大別できる.スッポンとカメの泳ぎを観察することでパドルの動作をモデル化し数式にあらわした結果,いずれの動作も観察結果と計算結果が一致した.それを人間のクロールに当てはめて計算した結果は,現在も主流の揚抗力を用いるS字泳法が最小エネルギ動作であり,当時は非常識とされた腕をまっすぐかく抗力泳法(I字)が最大推力動作となった.

2002年においては圧倒的強さを誇っていたイアン・ソープの泳ぎはストローク数の少なさで謎とされてきた泳ぎをこの計算で解明した.

本講演ではそれらの概略や特徴について説明した後、ソープ引退後の覇者マイケル・フェルプスについて3/16NHKスペシャルで語られなかった泳ぎを流体力学的に解説する.

参考文献

  1. A fluid dynamical consideration for armstroke in swimming, ITO, S., Okuno, K. BIOMECHANICS AND MEDICINE IN SWIMMING IX, pp.157-162, Pub. de l'univ. de Saint-Etienne.(2003.6)
  2. 伊藤 慎一郎, 手のひらの推進力と身体の抵抗から見た最速の泳法, 単著 伊藤慎一郎, 科学6月号,岩波書店, p.734-p.739(平成16年6月)
  3. 伊藤 慎一郎, 水泳フリースタイルの最適アームストローク, 日本機械学会 論文集 2007.10,(Vol. No.734)B編, pp.2051-2057.
流体懇話会事務局(電気通信大学)
TEL:042-443-5438,FAX:042-488-6371
naoya@miyazaki.mce.uec.ac.jp
web: http://www.miyazaki.mce.uec.ac.jp/?p=p-1
参加費無料・参加登録不要
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