第120回流体懇話会のご案内

平成20年4月28日(月)

流体懇話会の講演会を下記のように開催いたします.どうぞご参加下さい。

題目

「Hamiltonianに基づく粒子法−粒子法の高精度化への試み」

講師

日時

平成20年5月23日(金) 16:30〜18:00

場所

電気通信大学 東4号館 8階 AV会議室

概要

粒子法は、連続体の運動を離散粒子群の運動として近似する数値計算手法であり、これにより飛沫を伴う砕波、固体の破砕など非常に複雑な現象が解析できるようになると期待されている。その一方で、粒子法は比較的新しい手法であり、精度の点などで未だ検討すべき課題が残されている。本講演では、この粒子法の高精度化への一つの試みとして、Hamiltonianに基づく粒子法を紹介する。これは、連続体のLagrangianを直接離散化することによりそのHamiltonianを導出するもので、数値時間積分法にsymplecticスキームを採用することによって各種保存量が精度良く保存する計算手法となっている。非圧縮非粘性流れと非圧縮弾性運動に適用した例を挙げ、実際に運動エネルギーなどの保存量が計算の中で精度良く保存されることを示す。

参考文献:

  1. Y. Suzuki, S. Koshizuka and Y. Oka, “Hamiltonian moving-particle semi-implicit (HMPS) method for incompressible fluid flows”, Comput. Methods Appl. Mech. Engrg., 196 2876-2894 (2007).
  2. Y. Suzuki and S. Koshizuka, “A Hamiltonian particle method for nonlinear elastodynamics”, Int. J. Numer. Methods Engrg. 74, 1344-1373 (2008)
流体懇話会事務局(電気通信大学)
TEL:042-443-5438,FAX:042-488-6371
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参加費無料・参加登録不要
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