第141回流体懇話会のご案内
流体懇話会のご案内
平成23年10月3日(月)
流体懇話会の講演会を下記のように開催いたします.どうぞご参加下さい.
磁化プラズマの安定性研究における境界層(特異摂動)問題
古川 勝
(東京大学 大学院新領域創成科学研究科 先端エネルギー工学専攻 准教授)
平成23年12月2日(金)16:30-18:00
電気通信大学 東4号館 8階 AV会議室
核融合を目指した磁場閉じ込めプラズマでは,その中に励起されるマクロな磁気流体波の安定性を精密に知る必要があり,
精力的に研究が行われてきた.波数ベクトルと閉じ込め磁場が直交する場所がプラズマ中にあると,
そこでは磁力線の張力が効かなくなり,微小効果であった慣性や電気抵抗が相対的に効くようになり,
波が不安定となる場合がある.このような場所は,支配方程式の特異点となっており,
古典的には漸近接続理論を用いて解析されてきた.講演では,研究背景と古典的な解析方法を紹介した後,
従来の方法の問題点を指摘し,それら問題点を克服すべく我々が新たに開発した解析方法および適用例について述べる.
- M. Furukawa and S. Tokuda, Phys. Plasmas 18, 062502 (2011). "A new
matching method for linear stability analysis of MHD modes close to the
ideal MHD marginal stability" (Link)
- M. Furukawa, S. Tokuda and L.-J. Zheng, Phys. Plasmas 17, 052502
(2010). "A numerical matching technique for linear resistive
magnetohydrodynamics modes" (Link)