第145回流体懇話会のご案内
流体懇話会のご案内
平成24年11月26日（月）
流体懇話会の講演会を下記のように開催いたします．どうぞご参加下さい．
チャネル内遷移流の中の秩序
塚原 隆裕
（東京理科大学 理工学部 機械工学科 助教）
平成24年12月14日(金) 16:30-18:00
電気通信大学 東4号館 8階 AV会議室
最も規範的な壁乱流の一つであるチャネル流（平行平板間流れ）において，乱流遷移および逆遷移現象は依然として極めて複雑な問題であり，円管内流れの亜臨界遷移と
同様，現在でも研究が盛んに行われている．チャネル内遷移流は，小型熱交換器などの冷却材流れにおける低レイノルズ数化や再層流化現象に関わる問題で，効率的な熱
輸送や熱除去を目指す上で予測制御すべき事象である．
本研究では，層流・乱流間遷移レイノルズ数域にある壁乱流に焦点を当て，遷移現象の解明と流動特性の評価を目的としている．特に，乱れが縞状の空間的間欠性を示す
特異な現象（乱流縞）の解明が主なる課題である．本講演では，大規模計算領域による直接数値シミュレーション（DNS）および可視化実験などの結果を示し，国内外
の関連研究を交えて，現状のチャネル内遷移流に見る秩序について紹介する．
参考文献
1) T. Tsukahara, Y. Kawaguchi, H. Kawamura, N. Tillmark, and P.H.
Alfredsson, "Turbulence stripe in transitional channel flow with/without
system rotation,"
In: Seventh IUTAM Symposium on Laminar-Turbulent Transition, Stockholm,
Sweden, 2009 (eds. P. Schlatter & D.S. Henningson), IUTAM Bookseries,
Vol. 18, Springer (2010), ISBN 978-90-481-3723-7, pp. 421-426.
[Online Book: http://link.springer.com/chapter/10.1007%2F978-90-481-3723-7_68]
2) T. Tsukahara, "Structures and turbulent statistics in a rotating plane
Couette flow,"
Journal of Physics: Conference Series, Vol. 318, 13th EUROMECH European
Turbulence Conference,
Warsaw, Poland, Sep. 12-15 (2011), 022024, 11pp.
[Online Journal: http://iopscience.iop.org/1742-6596/318/2/022024]